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「ねえ……お金はどうしたの?」
「お金持ちのオジサマたちは、美少年好きの変態が多いからね」
青そういっては冷めた微笑みを向けてきた。う、うそでしょ?
もしかして、これを買う為に変態オヤジに体を……そう思うと途端に食欲が失せていった。
「はははっ、冗談だよ。だって僕は奈々の専属だもん」
私の心を読むかのように、青はけらけらと笑い声をあげた。
年下にからかわれるアラサー女……我ながらなんとも情けない。
「じゃあ、お金はどうしたの?」
「僕にだって貯金くらいはあるよ」
「貯金?」
「そう、バイトとかで貯めたやつがね。だから家賃や食費諸々は僕が半分出すよ」
誠にありがたい申し出ですが……っていうかお金があるんならどうして私の家に?
口元まで出かかった疑問を強引に飲み込んだ。それは青への負い目がある為であった。
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