不都合すぎる再会

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魔が差しただけ? それとも、欲が溜まってムラムラした? ただ女を抱きたいだけなら、きっと私じゃなくても代わりは沢山いるはずだ。 バーテンダーという職業は人気商売。 あの店に行くと、私はいつも彼を目当てに訪れる女性客の姿を見掛けていた。 情のなくなった元恋人を抱くよりも、自分に好意的なもっといい女性を抱く方がいいに決まってる。 ……なんて事を考えていたら、思わず大きな溜め息が出た。 「……って、聞いてんの? ねぇ、緋夏?」
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