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「ま、元バスケ部の奴らはみんなあの店に行くからな。
緋夏も行った事あるなら、西口先輩の腕の良さは知ってるだろ?」
「うん、まぁ……。」
光二郎の話に相槌を打ったものの、当時の私はお酒の美味しさなんてろくに判別できなかった。
お酒の味がわかるようになったのはここ半年くらいの事。
すすきのでバーテンダーとして働く彼と出逢うまでは、今飲んでいるハイボールも、安い居酒屋のものとしっかりとしたバーで出されるものとの違いにすらきっと気付けなかったと思う。
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