あとがき

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 でね。僕なりに人間とロボットの違いを考えてみた結果、こういう物語になったわけなんですけど。伝わりましたでしょーか? もう全然自信ないんですけど(涙目)。  僕が思うに、違いってやはり「心」かな、と。ロボットって、拒否する理由がないはずで。だから、なんでもかんでも受け入れちゃう。それって「心」、つまりは「自由」が欠落しているのではないか、と。いくら自律思考しようとも、物質的、構造的に人間に等しいものになろうとも、そこが無ければ人間とは言えないのではないかなー、と。  で、それは人間にもそのまま当てはまるのかもなー、なんて思ったり。遠い未来、本当に有機アンドロイドが出来たとして、命令に忠実に、利己を排して働く姿って、今の「社畜」と呼ばれる人たちに重なりませんか?  いや、それを好きでやってて楽しいならいいんでしょうけど、無機質に無感情に仕事をこなしてしまうようになってしまったら、ホントに将来はアンドロイドと見分けがつかなくなるんじゃね? とか思うのです。  あとはね、「魂」。いつかもっと科学が進んだら、生物を生物たらしめている「魂」なる物質も発見されるんじゃないかと期待してて。これが見つかれば、くっきりはっきりと人間とロボット、生物と非生物の区分けが出来るんな。ほら、ウィルスみたいなどっちつかずのやつもいるし、こういうの気持ち悪い人って僕の他にもたくさんいそうだし。  なんてことを考えながら、セリフ多めにラノベっぽく仕上げた「なまえのないかいぶつ」。もし楽しんでいただけたなら、こんなに嬉しいことはありませぬ。  それでは、また。  いつか、どこかで。      2016.10.31 峯みると  
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