3人が本棚に入れています
本棚に追加
美しい警官は、彼女の腕をそっと振りほどくと、踵を返して鉄塔の階段へと向かいました。
「あの二人は?」
逞しい警官が慌てて後を追いました。
「放っておけ」
「いいのですか、それで?」
「構わん。今夜は、聖夜だ」
「は?」
突拍子もない返答に、逞しい警官が驚きました。
「全員、さっさと帰宅させるのだ。人間でいたいなら、な」
美しい警官の鞄には、何軒ものお店を回って選んだ、最愛の子供へのプレゼントが入っていました。
~ END ~
最初のコメントを投稿しよう!