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「" 内縁の妻 " って、明らかに おかしいだろ!! 少しは気にして、調べろよ!!」
「危害を加えられたなら調べるけど、特に何かされた訳じゃねぇし。……噂だと思ってたんだよ! ……でも、もしかしたら本当に居るのかもな……」
手にした減らない酒を見つめたあと、上着のポケットから手紙を取り出し、三好はテーブルの上に置いた。群青色をした封筒。その右下の端には、真っ白な折り紙の鶴が二羽隣同士で並んで、小さくプリントされている。
「この封筒、見覚えないか?」
「あ!! これ……」
「やっと見つけたんだ。俺とお前の《 共通点 》」
「……《 トワコ 》か!!」
この封筒は世界に一つしかないオリジナルの物。それをデザインしたのが、当時大学生だった《 トワコ 》だった。三好と杉野の共通点は、二人共 トワコの元彼だということ。
付き合った時期は別々だが、三好とトワコが付き合っている時に杉野にトワコを紹介していた。だからこそ、二人をトワコは熟知している。
「……アイツとは付き合い長かったからな……」
「俺もだ。……それに、最近アイツに会わなかったか?」
三好の質問に杉野は「お前も会ったのか!?」と返した。そう、二人はトワコに会っていたのだ。それも、決まって二人が【 失恋 】した時に彼女は現れた。
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