第1章

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……封じてあったものをわざわざ破るとは、 酔狂にも程がある。 無知は罪だな。 内心で呟く。 「何が憑いているやら分からぬが、 主(ぬし)の術で祓うてみせんか」 意地悪気に公卿の一人が言ってくる。 「このままでは祓う事あいかないませぬ」 正面を見据えて、 晴明が口を開く。
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