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 身体が熱い。窓から見える夕日の様に熱くて、疼く、火照る顔を見るのも怖い。抑制剤が効かない。もう7錠も飲み込んだのに。踞るように布団に潜り込み唇を噛み震える身体に力を込めた。 「千晴、今日も休んだね」  布団を飛び出し部屋に入ってきた時成を押し倒す。泣きながら赤く滴る唇を重ね懇願した。 「お願いです。何も言わないで抱いて下さい」  夢中で服を剥ぎ取り芯のない其を手にする。普段から慣れたそれの扱い方は心得ているから直ぐに芯を持ち始める。完全じゃなくても構わない、自らの一つしかない場所にあて無理に腰を下ろす。滑るソコは抵抗一つせずに奥へ奥へ受け入れる。気持ちいい。搾り取る様に締め付けているのが分かる。自身からもダラダラと溢れ落ちぐちゃぐちゃと瑞音をたてる。時成のそれはいつの間にかとても強さを持ち無遠慮に突き上げる。 「も、もっと、お願い。止まらないで」  気持ちいい、気持ちいいのに、足りない。これじゃない、違う!時成がいい。矛盾に涙が止まらなかった。父も母もこんな風に乱れる姿を目の当たりにしない為にも家に帰らなかったんだ。 「少しお休み、また明日来るから」  深夜時成は何も聞かずに部屋を出た。火照りの治まらない身体を抱き締め平静を装いながら見送る。 「ごめんなさい。少し寂しくなりました」  一人残された部屋で両足を柱にくくりつけ外に出られない様にした。このままでは性犯罪者になってしまいそうで。 ーーー  僅か一時間がこれほど長く感じたことはない。なんでも良いから埋め込み掻き回し中に熱を注ぎたい。淫らな欲が湯水のごとく湧き上がる。 「失礼する」  玄関に人が立ったようだ。こんな真夜中にと不安になれど両足を結んでいるせいで歩けない。手が震えほどく事も儘ならず泣くことしか出来ない俺の元へ人影が近付き腰を下ろした。 「すごい匂いに来てしまいましたが、酷い状態ですね」  人影の匂いに身体の疼きがさらに増し縋りつくように肩に手を置き体重をかけた。霞む視界の中で男性の身体を弄る。ぐずぐずに蕩けた身体では上手く出来ず混乱していれば容易く俺を一糸纏わぬ姿に変え性急に押し入ってくる。 「ああああああああああ」  初めて受け入れるそれの心地好さは言葉に表すことも出来ないほどだった。苦しみ耐え続けた身体に大きすぎる快感は俺の意識を飛ばす。
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