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「次だ。俺もお前も金が無い訳だが、なんとかする方法は無いのか?女神の力とか、魔法とかで」
「無いです。お金は働かなくちゃ手に入らないんですよぉ、そんな事も知らないんですかぁ?これだからゆとり世代は困るんですよねぇ」
「ああそうだなすまん」
キレたら負けだ、歯を食いしばるんだ。
「じゃあもうこれで最後でいいや、女神のお前は一体何が出来るんだ?」
これで何も出来ないって言ったらハッ倒すわ。
「ふっふっふ、遂に聴いてくれちゃいましたね」
勿体ぶらずに早く教えろよ。おっぱい揉むぞ。
「これでも私は女神なんですよ、特技の一つや二つはありますぅ。そうですね、私の能力はなんと草や動物と会話、意思疎通が出来るんです!!どうですか凄くないですか!?」
腹が立つような決め顔で告げてくるセレナ。
何というか、役に立ちそうで立たなそうな微妙な能力だな。
「他は?」
「え?それだけですけど。強いて言えば女神ですので不死身という事ぐらいですかね」
「……」
おい……予想以上にポンコツ過ぎんだろ。やべぇ、ちょっとどころか物凄い後悔してきた。
軽い気持ちで異世界来るんじゃなかった。
気分が萎え落ち込む俺に、いつの間にか近づいていたセレナは陽気な声音で励ますように言ってくる。
「そんなに落ち込まないで下さいよぉ。大丈夫ですって、平太さんと私のゴールデンペアなら何とかなります!なんくるないさーなんくるないさーあああああ痛いですううやめでえええええ!!」
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