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「……ここはどこなんだ」
目が覚めたら、何故か白い空間にいた。
おかしい、俺は昨日自分の部屋で寝ていたはずなのに。いつの間に拉致られてしまったんだ。
でも、なんか変だぞこの空間。ふわふわしているというか、時間が止まっているような、まるで夢の中にいるみたいだ。
「はい、仰る通りここはあなたの夢の中ですよ」
「うおッ!?」
突然背後から声が聞こえたので驚いてしまった。振り返れば、目にした事が無いような美人のねーちゃんがニコニコしている。
余りの美しさに、ゴクッと唾を飲み込んだ。
肩よりも長い桜色のふんわり綺麗な髪に、白雪の如く透き通った玉のような肌。
吸い込まれそうなサファイアブルーの瞳、メロン級のおっぱいに、女優顔負けの……以下略。
凛と立つその姿は神々しく、まるで女神みたいだ、と思ってしまった。
「はい、女神ですよ」
「ッ!?」
あれ、考えていたのが口に出ちゃっていただろうか。うわ、俺恥ずかしい奴じゃん。
「いえ、口に出していませんよ。あなたの心を読んだだけです」
「……」
俺の夢の女神ハイスペックだな。その前に、夢の中に女神呼び出しちゃった俺ってもう末期なんじゃないだろうか。頭沸いちゃってるじゃん、どうしよう遂に厨二病になってしまったのだろうか。
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