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「がっはっはっは!いやーすまんかったすまんかった!つい我を忘れてしまって襲いかかってしまった、許してくれ」 「もう先生ったら、犬と言われてすぐに怒るのはやめて下さい、キリがないですよ」 「いや、全然構わない。むしろこっちこそ色々と悪かった」 「うんまぁうんまぁ!久しぶりのご飯美味し過ぎますぅ!あっ平太さん、これ私のなので取らないで下さいね」 「……」  俺達は今、ジャッカルと弟子三人が宿泊している食堂で軽く自己紹介をした後、テーブルを囲って皆でご飯を食べている。  美人のうさ耳受付嬢に罰金で金貨十枚を言い渡された時は危うくショックで死にかけたが、意識を取り戻したジャッカルが代わりに払ってくれた。  それどころか、俺のみすぼらしい格好を憂いて服と靴まで買ってくれたのだ。  やはりあなたが神だった。  そのうえ、ご飯まで奢ってくれると言うではないか。流石に遠慮して一度は断ったが、タイミング良く俺とセレナの腹から爆音がなってしまったので、ご厚意に甘える事にした。  もう彼には頭が上がらない。これからは俺も心の中でジャッカル先生と呼ばせてもらおう。
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