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「よし!」 「手応えあったわ!」 「ほへーやりますねぇ」 「そうだな、なんか魔法って感じだわ」  魔物を全滅して喜ぶ二人を見て、俺とセレナは感心する。  学園長さんの言っていた事は間違いじゃなかったな。確かに二人の魔法は凄かった。  でもな~ちょっとな~。  少し気になった事があったので、横にいる学園長さんに尋ねてみる。 「なぁ学園長さん、今二人が使った魔法って強いの?」 「中級で、充分威力もある魔法よ。二人がよく使っている得意魔法ね」 「ふーん。なぁお前等、また何体か魔物も出てきてるし、もう一回さっきの魔法で倒してくれよ」  そう頼むと、システィスは疑問気に、カタリナは不満気に答えてくる。 「わ、分かりました」 「別にやってもいいけど」 「おうサンキュー」  軽く礼を告げると、二人は新たに出現した魔物に目を向け、再度魔法を放つ。その光景をじっくり見ていた俺は、 (うん、やっぱりそうだな)  確認し納得すると、魔物を全滅させて一息ついている彼女達へと声をかけた。 「そこから今の魔法を俺に撃ってくれよ。ああ、ちゃんとぶっ殺す気でやれよ。じゃないと意味がないからな」 「「ッ!?」」  突然物騒な事を言われ驚愕する二人。システィスが慌てた様子で問いかけてきた。
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