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◇  海の主、海竜ダイダロスを俺がワンパンで吹っ飛ばし、魔法学園に編入するまでの経過をダイジェストでお送りしよう。  巨大ウツボとサヨナラした後、船のデッキに戻った俺は、顎が外れるぐらい口を開けて驚愕するシスティスとカタリナに早速修行を行うと言った。  共和国に着く予定は今から三日後。けど、学園長さんが気を利かしてくれたのか、航路を変更し遠回りしてくれたから期間を五日まで伸ばしてくれた。  共和国に早く着きたく、危険な近道の航路を進んでくれていたので申し訳なく思ったが、彼女は全然構わないわと言ってくれた。  有り難い事だ。  その五日間、俺は二人を厳しく鍛えた。  修行の辛さに時には弱音を吐き涙を流すこともあったが、それでも俺は彼女等にキツく接した。  というのも、二人の戦闘センスが半端無く酷かったからである。  帝国女帝であるエリザさんの戦闘センスが10とするなら、こいつ等は0.001。  今まで魔法ばかり頼ってきたのだろう。すぐバテるし、全然動きがなっていなかった。  この状態から少しでも強くするには、スパルタで接するしかなかったのだ。  中心的に行ったのは、筋トレでの基礎身体能力強化。それと、戦闘中の魔法の使い方である。  修行中、汗ばんだ女体に怪しまれない程度にボディタッチをしまくったのはご愛嬌だ。師匠の特権ともいえる。  いやぁ、若い女子の体はモチモチでしたぐへへ。  勿論、その後セレナにバレて、ニヤけた顔に張り手を喰らうまでがお約束だ。
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