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学園生活二日目。
今日は午前中に講義を行い(全く分からなかった)、午後は訓練場で魔法戦闘の授業だ。
魔法戦闘は主に、的に向かって魔法を放ったり、先生に指導してもらったり。
このクラスの担当はクルス先生だった。見た目の雰囲気が柔らかく優しそうだっから、荒事には向いてないと思っていたので驚きである。
後は、生徒同士の模擬試合。
そして俺は、何故か昨日助けてもらったイケメンのアルフレッド君に模擬試合を申し込まれている最中であった。
「ヘイタといったな。学園長に推薦されたとヌかしていたが、僕は信じない。それに気に喰わない。僕と決闘しろ、貴様の化けの皮を剥がしてやる」
ん? 何で俺は入学早々喧嘩を吹っかけられているんだ?
しかも俺を地獄の淵から助け出してくれた救世主アルフレッド君に。
突然の申し出に戸惑っていると、側にいたシスティスとカタリナが「また面倒起こしやがって……」みたいな顔をしながらやって来た。
おい、これでも俺、お前等を教えてる立場なんだけど。そんな冷たい態度取らないでくれるかな、泣いちゃうから。
「アルフレッド、やめときなさい」
「うん、怪我じゃ済まないよ」
「ハンッ、カタリナにシスティスか。貴様等、昨日からヤケにこいつに肩入れするじゃないか。弱みでも握られたか? 安心しろ、死なない程度に加減はしてやるよ」
「いや、私はアンタに対して言ってるんだけど……」
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