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◇  魔法学園訓練場。  システィスは中級生の中で最も優秀な生徒であるアルフレッドと相対していた。  緊張感を漂わせている彼女に対し、最優の生徒は余裕の表情を浮かべている。  そんな二人の周りには、同じクラス生徒達が距離を取り観戦していた。その中には、平太とカタリナの姿もある。 「どっちが勝つと思う?」 「んなもんアルフレッドに決まってんだろ」 「だよな。あいつが上級生以外に負けた所なんて見たことねぇよ」 「でも、システィスさんだって強いわよね」 「ああ。中級生の中でも十本に入ると思うぜ。だから勝ちはしねぇが、善戦はするんじゃないか」  生徒達の中で、今から戦う二人の結果予想が飛び交っていた。予想内容は、九割九分アルフレッドの勝利。  その内容を聞いていたカタリナは、隣でボケーと突っ立っている平太に問いかける。 「アンタはどう思う?」 「分からねーよ、イケメン君がどれだけやれるか知らねぇし。それに俺は結果なんてどうでもいいしな」 「は? どういう事よ。自分からシスティスを戦わせておいて」 「勝ったら褒めればいいし、負けたらまた厳しく修行させたらいい。重要なのは内容だ。俺から戦い方を教わったあいつが、イケメン君とどう戦うかを見たいんだ」 「…………」
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