ニュイブランシュ卿と景のハロウィン

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狂楽國参謀室 「ハロウィンですか?」 ニュイブランシュ卿は机の上にある書類にサインをしながら聞き慣れない言葉に首をかしげた。 「そう、ハロウィン。まさか知らないのか」 ニヤニヤとしながら近くの書架に背中を預けている景は言った。 ニュイブランシュ卿の脳内では以下のような想像が起きていた。 ハロというと確かドーランが太陽を見た時に周りに現れる虹状のものだと言っていた。 ウィンとは確か勝つという意味を持つ人間界の言葉でした。 つまり……太陽の現象に勝つということ 「景、この国に太陽はありませんよ」 ニュイブランシュ卿は真顔でそう答えた。
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