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「そう言えば、亜紗妃ってば今は何処に住んでるの?てっきりあたしん所か小牧の所に転がり込んでくるのかと思ってたのにさ」
「ああそうよ!わたしはてっきり葉子の家にいるのかと思ってた」
「二人の所に行こうと思ってたんだけど、兄貴がうちに来いって言うからさ。
帰国した日は、さすがに会社で用意してくれたホテルに泊まってたんだけど、次の日に兄貴がホテルまで迎えに来ちゃったからさ、仕方なくそっちに行った」
心底嫌そうに言うわたしを見て、なにかを察知したような二人。
「もしかして、兄嫁?」
ニヤって笑いながら言う葉子。
「小姑いびり?」
同じく不敵な笑みを落とす小牧。
「兄貴はいつまでもいろって言ってるけど、お嫁さんは早く出て行けって言うオーラをビンビンと放りまくってる」
オーラだけでなく、実際に口にも出しているけどね・・・・・
まあ、そこまでは兄嫁の陰口を言うのはやめておこう。
「今度、会社の近くにマンションでも借りるつもり。って言うかさ、もう買っちゃおうかなって思ってんだけど、どう思う?」
今の悩みは、自分に秘書ができるのかという不安でもなく、デザイン泥棒との接触でもなく、住まいをどうするかの心配だと言えば
「あはは!まだ新居購入はやめときなよ。この先、恋人が出来たらどうするの?」
大爆笑をしながらも反対だと言う葉子に対して
「まあいいかもよ。仕事に対しての張りにもなるかもだし」
と言いながらも、やっぱり大爆笑中の小牧だ。
両極端の意見だけど、どっち道笑われている事には変わりなはい!
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