帰国

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「でもさぁ」 と、また語尾を上げて話し始めた小牧。 「痩せた割には胸の大きさは変わらないって言うのがムカつかない?」 と、葉子に同意を求める小牧に 「それもそうね。わたし達がダイエットをすれば、真っ先に胸が萎むもんね」 ムッとした顔で、わたしの胸を箸でつつく葉子に 「ちょっと、箸でつつくな!」 先端を触りたくないからと、お手拭きで箸を葉子の手から抜き取った。 「この胸に堕ちる外人はいなかったの?」 今度は小牧がマドラーでわたしの胸を突き始めた。 「向こうには、わたしよりもグラマーな女性ばかりよ!」 日本では大き目サイズに認定されるような大きさでも、アメリカサイズではスモールサイズかもしれない。 だって、わたしの周りにいた人たちって、この胸よりももっとデカかったし・・・・・ 常務も目のやり場に困るような、ギリギリの所まで食い込んだ洋服を平然と着て仕事しているし・・・ 「あたし・・・・・外国で暮らすのやめよう・・・・・」 身長と同じく、胸も○○○○の小牧がボソッと決意表明をしていた・・・・・・
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