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「モノ申す護衛役ってところね。エッタはそうね……悲し気な表情とか織り交ぜていたらそれで良いわ」
悪い微笑みを浮かべてる。何かいたずらを思いついた子供のようだ。
「あたしらこの恰好でいいのかな?」
聖マリーベル教団はここフレスゲンにもある。みつかれば何かしらの反応があるだろう、それが邪魔になるかもと懸念する。
「信仰を偽ることは無いわ。でもちょっと立場を偽装するのは必要ね」
アレックスがうんと言わないだろうし、そうはさせたくないとフラは考える。
左手を顎に当てて目を細める。
城内を大きく一望した。
「傭兵登録をするギルドへ行くわよ」
何の説明もない、けれども三人もそれを求めない。
連れだってギルドの門を潜る。その場に居た者達の視線が注がれた、ただ者ではない二人が居ると注目を集める。
顔を知っているわけでは無いが、立ち振る舞いで強さの一端を知る。
そしてアレックスが手にしている黒い槍、とてつもない存在を醸し出しているのだ。もちろんアンジェリナの腰にある剣も。
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