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ええっと……。出会ってから、ひと月後のスキーデート。
彼の山荘で、ベッド・インかぁ。
もっとも週に何度か会ってるわけだし、まぁ、悪くない頃合かもね。
私は、もう一口、紅茶をふくんで、そっとため息のように息を吐き出す。
もちろん、40年も生きてきて「男性」を知らないなどと
野暮で青臭いことを言うつもりはない。
しかし、いかに気持ちは十数年前より傾いていようとも、
やはり年齢だけはどうすることも叶わない。
30と40じゃあねぇ……。
思わず、もう一度ため息が漏れ出そうになり、
私は、それを紅茶と一緒に呑み込んだ。
確かに、焦りを感じつつ勤しむ毎朝のトレーニング成果もあって、
我ながら、この年にしては贅肉が少ないと思う。
だが、いくら頑張ったところで、
やはり締まりを失いつつある腹部や臀部の弛みは、どうにもならない。
何よりも、その体のラインを崩す元でもある肌の張りと艶は、
どんなに頑張ったところで、それこそ限界がある。
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