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なんてことはない。俺は死んだのだ。
そのことを再確認すると同時に現状の不思議さに気がつく。
辺りは一面真っ白。地面ない。空なし。なんか気持ち悪くなってきた。
「あれ?こんなとこに魂が迷い込んでる。」
突然聞こえてきた言葉に驚き、振り向く。
そこには何対もの翼を持った人間がいた。
誰だ。そう尋ねようと思い口を開くも声が出ない。
そんな俺の様子を見て目の前の不思議な人物は笑顔を見せる。
「うんうん。君の戸惑いは伝わったよ。今は暇だから君にかまってあげよう。」
そう笑いかけてきた彼女にドキリとした。
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