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「はい。もう喋れるよー。魂だけの状態だったから仮の形を与えて見たんだけど、大丈夫かな?」
言ってる意味は全くわからないが、喋れるようになったということは伝わった。
「あ、あーあー。大丈夫だと思う。」
俺は彼女の質問に答えるために発声を確認しそう返す。
俺の返答に頷いた彼女は俺に尋ねる。
「で、君は誰なのかな?と聞いても分かるわけないか。んー君、もしかして死人かな?死んだ時の記憶、ある?」
「なんでそれが?」
俺は彼女の言葉に驚き、聞き返す。
「うーん。そうだね、まずは僕が説明をしてからの方がいいかな。まず最初に、此処は所謂神の住む世界とでも言ったらわかりやすいかな?まぁ、人ならざるもの、異形の溢れた君たち人間の住む世界の裏側だね。」
説明をされてもわからないものはわからない。俺の理解力は彼女の言葉に追いつけなかった。
「わからないかー。まぁそうだよね。簡単にいうと人は来れない不思議空間だね!」
「なるほど。」
「納得しちゃうのかー!」
彼女はナハハと笑うと説明を続けた。
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