1.恋愛対象外を脱出する方法。

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「練習試合ではOB戦もやるらしいから、結兄とも戦えるし」 「えっ?結兄出るの!?」 結兄の名前につられて勢いよく蒼真の方を振り向けば、ハ…と呆れた笑いを零す。 「最近は参加してないみたいだけど、コーチから誘いはあるらしい」 「へぇ、じゃあ陽菜、野球部のマネージャーやればいいんじゃない?」 莉子の提案に、目から鱗がこぼれ落ちたかのような気分になる。 「ほんとだ!うわぁ、何で気付かなかったんだろ」 「まぁ、高校合格するのが先だけどね」 「絶対合格する!!合格して、野球部のマネージャーになる!!」 両手でガッツポーズをする私の後ろで、莉子と蒼真が目で会話をしていたなんて気付きもしなかった。
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