1.恋愛対象外を脱出する方法。

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今日の分の勉強を終えると、テーブルの上を片付ける前に結兄にまた向き直る。 「あのね、結兄にお願いがあるんだけど」 「なに?」 首に手を置いて、グルンと一周首を回してからこちらを見る。 私は小さく深呼吸してから、結兄を真っ直ぐ見据えた。 「高校に合格したら、私と一日デートしてほしい」 「いいよ」 「え?」 「ダメだ」とか、笑って誤魔化されたりすると思ってただけに、あっさりと承諾する結兄に少し戸惑う。 「合格祝いってことだろ?いいよ、陽菜の好きなとこ連れてくよ」 「やった!嬉しいっ!ありがと!………あ、でも、もう一つあるんだけどいい?」 私はニッコリと笑顔を浮かべると、きっと結兄が困るであろうことを口にした。 「高校生になったら、私を女として見てほしい」
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