2.一歩、大人に近付くには?

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ん、まてよ。 でも莉子には他中の彼氏、みっくんがいる。 それは蒼真も知っているはずなのに………。 莉子と話している蒼真に視線をやると、その横顔は何だか切なく見えた。 ……そっか、それでも好きになっちゃったのか。 私は一人で脳内会議を開いたあと、蒼真の背中を思いっきりバシン!と叩く。 「……いって!何すんだよ」 「蒼真!応援は出来ないけど、その決意だけは褒めてあげるよ!」 ドヤ顔の私を莉子と蒼真は眉を潜めて眺めたあと、互いに顔を見合わせる。 「陽菜、意味わかんねぇんだけど?」 「いいよ、いいよ。言わなくてもわかってるから!話くらいならいつでも聞いてあげるからね」 私より背の高い蒼真の肩を背伸びをしてポンポンと叩くと、ニコッと笑ってみせる。 そして、二人を置き去りにしてさっさと歩き始めた。
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