2.一歩、大人に近付くには?

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「陽菜、合格おめでとう!」 「ありがとう!」 無事合格したことを家族に報告すると、夜は合格祝いのパーティーが開かれる。 ダイニングテーブルの上には私の大好物がずらりと並び、美味しそうな香りと湯気が空腹を更に刺激する。 「結人、おっせーなー」 お兄ちゃんが壁にかけられた時計を見上げると、タイミングよく家のインターフォンが音を響かせた。 「結兄だっ、私でるっ!」 ダダダっと玄関に向かい、ガチャっとドアを開けると少し息を切らせた結兄が立っていた。 「結兄、おかえりっ!」 「ただいま。ごめん、遅くなって。陽菜、合格おめでとう」 そう言って私の目の前にケーキの箱をかざすと、私はわかりやすく目を輝かせてそれを受け取る。 「これっ!私が食べたいって言ってたチーズケーキ!!嬉しい!結兄ありがとう!」 ふわっと優しい笑みを浮かべる結兄を玄関に招き入れると、二人でリビングへ向かう。
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