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「……で?結論、結兄をますます好きになったってことでOK?」
「そういうことです」
結兄と夢の国へ遊びに行って一週間。
家へ遊びに来た莉子にその出来事を報告すると、ママの手作りクッキーを口に放り込みながら、なんとも言えない顔を向ける。
「ハァ、なんか気抜けるわ……」
「え、なんで?」
「だから言ったろ。大した話じゃねーって」
私達の向かいに座り、漫画を読みながらチクリと嫌味を零す蒼真がこちらを見る。
「ちょっと、なにその言い方。てゆーか!なんで蒼真までいるの!呼んでないんだけど!」
私はそんな蒼真を睨みつけるも華麗にスルーされ、完全に寛ぎモードで目の前の紅茶のカップへ手を伸ばす。
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