2.一歩、大人に近付くには?

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莉子がまたひとつ、クッキーを摘み上げ、口の中へと放り込む。 その様を見ながら、ずっとぼんやりと浮かんでいた疑問を問いかけたくなった。 ………今のこの流れなら、訊いてもいいかな? 「……あのさ」 「ん?」 「最近……みっくんとはどう?」 なぜだか莉子の顔が見れなくて、わざと隣に置いてあるティーカップを音を立てて手に取る。 「どうって、至って普通だけど?」 「ふ、普通っていうのは、その……上手くいってる…ってことだよね!?」 私が前のめりになって真剣な顔でじぃーっと見つめるからか、莉子は若干身体を後ろに引いた。 「私はそう思ってるけど……」 「……っ、そっかあ~!うんうん、だよねぇ!!」 気が抜けたようにハァ、と大きく息を吐くと、莉子は眉をひそめた。
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