180人が本棚に入れています
本棚に追加
莉子がまたひとつ、クッキーを摘み上げ、口の中へと放り込む。
その様を見ながら、ずっとぼんやりと浮かんでいた疑問を問いかけたくなった。
………今のこの流れなら、訊いてもいいかな?
「……あのさ」
「ん?」
「最近……みっくんとはどう?」
なぜだか莉子の顔が見れなくて、わざと隣に置いてあるティーカップを音を立てて手に取る。
「どうって、至って普通だけど?」
「ふ、普通っていうのは、その……上手くいってる…ってことだよね!?」
私が前のめりになって真剣な顔でじぃーっと見つめるからか、莉子は若干身体を後ろに引いた。
「私はそう思ってるけど……」
「……っ、そっかあ~!うんうん、だよねぇ!!」
気が抜けたようにハァ、と大きく息を吐くと、莉子は眉をひそめた。
最初のコメントを投稿しよう!