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「一体なんなの?」
「え?…いやぁ、最近莉子と蒼真が妙に仲良いっていうか、二人だけの空気を作ってるからさぁ~」
これは私が勝手に想像していたことだけど。
実はみっくんと上手くいってなくて、それを蒼真に相談しているうちに急接近したんじゃないかって思っていた。
「てっきり蒼真に乗り換えるのかと……」
「はぁぁ?……ほんっともう。どうしたらそうなるかなぁ……」
信じられないと言いたげな莉子は、なんともいえない表情で私を見た。
「だってっ、なんか二人だけしかわからない会話してるし!怪しかったんだもん……」
まぁ、結局それは思いっきり私の勘違いだったみたいだけど……。
「怪しいって……あのね、蒼真とはそんなんじゃないから。っんと、陽菜の鈍感には参るわ……」
「ちょ、ひっどい!……じゃあ、なんで最近そんなに仲良いの?」
私の質問に莉子は無表情を決め込むと、紅茶をひとくち啜る。
「……気になるの?」
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