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「結兄がいつになっても彼女にしてくれないから!」
「あのな、陽菜。俺はお前に手出したら犯罪なの。わかる?」
そんな理由で彼女の座を諦めるなんて、私にはできない。
恋をするのに歳の差なんて関係ないと思うのは、私が子供だからだろうか。
「わかんない。私がいいって言ってるのに!」
「そういう問題じゃないんだよ。……大体、陽菜のことは可愛い妹みたいなものだから、そんな風に考えたこともない」
何度となく言われたセリフに、もう今更傷付かない。
だって嫌いって言われたわけじゃないなら、まだ望みは捨てない。
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