3人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は、丸山さんを背負ったまま、保健室に向かった。
「ゴメンね、迷惑掛けて」
背中の丸山さんが謝ってきた。
「気にすることないさ、お互い様。気分はどう?」
「頭がくらくらするし、吐き気する」
「お願いだから、背中で吐かないで」
「デリカシーないのね柊君は」
「どうせそういうもの持ち合わせていませんよ」
「でも・・そう言う柊君の事・・好きよ」
「丸山、どっか頭ぶつけたかった?脳外科行った方がいいんじゃないか?」
「人が・・告白・・したのに・・最低」
「ゴメン・・好きな子いるから付き合えない」
「そう・・なん・・だ」
「お!保健室の先生廊下に出てる」
「丸山さん大丈夫?柊君ありがとね。そのままベットまでお願い」
丸山さんをベット寝かせて、保健室を出ようとした時、
「先生、何で廊下で待っていたんですか?」
「優美先生から、携帯に電話を貰ったんだよ」
「そうでしたか、おれは失礼します」
「ありがとうね」
教室に戻るとホームルームがちょうど終わった所らしく、優美が教室から出てきた所だった。
「ありがとう。たすかったわ」
最初のコメントを投稿しよう!