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つまり、人を必要としなくなった。
ロボットがやれるのであれば、人に任せるよりもロボットに任せる方が格段にいい。
しかし、ロボットに任せた分、人件費は削減出来るが雇用はどんどん減っていく。
いつかこうなると予想していたが、もうこんな状況が迫ってきていたとは……。
「解決策はありますか?」
この問題の解決策。
それはとても難しい。
なぜなら、どちらか選んで切り捨てなくてはいけないからだ。
人口知能の発達を止めるか、人口を減らすか。
ただ……人口知能の発達を止めるのは不可能に近い。
「進んだものを退化させることは出来ない」
彼はそうつぶやいた。
そう、進化しているものを退化させることは不可能だ。
一度覚えてしまったものを忘れることが出来ないのと同じように、私たちの生活の仕方を逆戻りして生きることは出来ない。
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