7.2人目の恋敵

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つい最近、彼と約束したんだから。 『なぁ、葉瑠。 今後今より会えないことが多くなるかもしれない。 葉瑠も研究が入ってくるだろ? すれ違うことが多くなると思う。 でも、何があっても俺の言葉を信じて欲しい。 俺も葉瑠から聞いたことしか信じないから』 楢崎くんは言っていた。 不安になったらすぐに言って、って。 言わないとわからない。 だから言葉にしてちゃんと伝えて。 それが今後の俺らを繋ぎとめる手段でもあるからって。 このまま不安を野放しにしていても、結局は一人で苦しむだけだ。 バイトで疲れている彼に申し訳ないと思いつつも、勇気を奮い立たせて、話を切り出した。 「…ね、楢崎くん。 楢崎くんのバイト先に私たちと同年代の女の子いる?」 「ああ、一人いるよ。有里果のことかな」 彼女の名前を呼ぶ彼の口調にはどこか親しみがある。 きっと、バイト先でも仲が良いのだろう。
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