7.2人目の恋敵

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次の日、目が覚めたときには彼の姿はなかった。 ぼんやりと定まらない視界の中、ベッドから身体を起こす。 …そうだった。 昨日、楢崎くんの家に泊まったんだ…。 見に纏うものがない自分の姿を見て、昨日の情事が一気に蘇ってしまった。 何回もそういう行為には至っているのに、どうして慣れないんだろう? …けど、昨日は彼もどこか半強制的だった気がする。 でも、流されたのは私。 最近、こういうの多い気がする。 大学のこととか、将来のこととか、まだ話してないことがいっぱいあるのに。 結果的に流されちゃう私も私だけど、彼に誘われて、体に触れられたらもうダメなのだ。 自分の意志の弱さと不甲斐なさに盛大なため息を吐いた。
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