7.2人目の恋敵

6/21

582人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
彼に言われた通り、勤務が終わるまでここで待たせてもらおう…。 姿勢を正したその時、突然知らない女の子に声を掛けられた。 「あの、今いいですか?」 どこか強気な態度に思わず肩がすくむ。 小柄な彼女が着ているシャツは楢崎君と同じ制服だ。 ということは、彼と一緒に働くスタッフの子なのだろう。 「…私ですか?」 誰……?  首を傾げていると、 「そうですけど」 彼女の目つきが鋭く変わったのを見逃さなかった。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

582人が本棚に入れています
本棚に追加