7.2人目の恋敵

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「ふーん。 あなたが怜くんの彼女なんですね」 射るような視線に身震いして、俯くように視線を逸らした。 「あなた、邪魔なのよ」 彼女の声に耳を疑った。 驚いて顔を上げると、再び視線が重なる。 「怜君の彼女がどんなのかと思えば、ただの地味な女じゃない」 無礼すぎる言動に唖然としていると、彼女は小さな口元を少し歪ませながら微笑んだ。 「何も言い返さないんですね? いかにも守られてるだけのお姫様って感じ」  名乗りもせず、ずかずかと私の陣地に入ってきたと思えば、勝手なことばかり言われて、さすがに黙っていられる私ではない。
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