「おやすみ」と言って目を閉じると

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「おやすみ」 そう言って目を閉じると、勉強机に向かって座っている自分が居た。 あれ? なんだ、これは。 僕は今しがた、寝る準備を整え、ベッドに横たわって、目を閉じたはずだ。 そのベッドは今僕の右手にある。 閉じたはずの目もいつの間にか開いている。 ほんの一瞬の間に、何が起こった? 寝ようとしていたと思ったのは気のせいだったのだろうか? それとも一瞬で寝てしまって、もう今は夢の中なのか? まぁ、なんでも良い。 気のせいということにして、もう一度寝なおすとするか。 僕は椅子から立ち上がり、ゆっくりとベッドの方まで移動して、布団の中に潜り込んだ。 「おやすみ」
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