第2章 私は貴方の犬ではない。

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叫ぶ佐渡を無視してドアを閉めて鍵をかけた。 少しの間、騒がしかったが 突然、静かになる。 どうやら諦めて帰ったみたいだ。 よし、完了っと。 私は汗を流しに浴室へ行き、陽気にシャワーを浴びた後、急いで学校へ向かったのだった。 ------------------------------------ 《佐渡 修吾side》 コイツと出会ったのは、ある朝の出来事からだった。 マジかよ…… 俺としたことが…… (完全、部屋間違えたわ……) 俺の目の前に、お玉と鍋蓋をかまえた変な女がいる。 しかも、コイツ…今、警察に連絡しやがったか? スマホの、奥から警察官の声が静かな部屋に響いてきた。 「おい!何かけてんだよ!早く切れって!」 俺は思い切り、コイツが持つスマホに飛び掛かった。 運良く、電話を切ることに成功したが ワケわからない事を連発してくる。 「あ、あなたは誰ですか?何で家にいるのですか?極悪犯人ですか?」 まあ、極悪犯人以外の反応は普通だったな。 しかし、誰が極悪犯人だよ。 どう見たって、その辺の優しそうな男だろ。 全く… しかし…… 今は、どうでもいいがコイツ胸小さいんだな…… 全然膨らみが見当たらねぇんだけど。 着痩せするタイプか? ま、デカけりゃいいってもんじゃないけどDカップは欲しい所だな。俺は
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