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ある日の授業中、私のスマホに着信が入った。
確認しなくても誰だか、察知できる。
非常識な時間帯にかけてくる奴。
あの佐渡に違いない。
放置してようと鞄の中に閉まっておいたが、帰宅時にスマホを見ると、もう電池が2%しかなくなっていた。
電源切っとけば良かった…
何度も、そうやって私は後悔している。
「うわっ!ストーカー?これ」
友達の瑠美が、コッソリ着信履歴を盗み見していて、唖然とする。
「まぁ、似たようなもん」
「関わらない方がいいんじゃない?何か怖いよ」
瑠美が言うことは、もっともだ。
私はなぜ、佐渡にそこまで してるのだろう。
部屋にいれるのは、騒がれると近所迷惑になるから。
ただ、それだけ。
だって、佐渡のこと 何も知らないし。
何も話してくれない。
私も話さないけど……
着信も出ないのは、めんどくさいから。
ただ、それだけ。
だって佐渡のこと、本当に何も知らないからだ。
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