269人が本棚に入れています
本棚に追加
「修也… 俺が悪かったなら謝る。だが、俺 言ったよな?アイツを裏切るなって」
「あぁ。あの里ちゃんのこと?」
「あぁ。だが、修也は裏切ったんだろ?里子を…」
俺は冷静に言いながらも、心の奥ではフツフツと怒りが込み上げていた。
俺が悪いなら、俺だけに復讐すればいい。
里子を巻き込んだことに、俺は修也に苛立ちを覚えた。
「裏切るもなにも、里ちゃんの事……… 好きでもなんでもないよ?ただ兄貴が好きっぽかったから、俺が先に唾をつけただけ。兄貴の復讐に飽きたら棄てるつもりだったけど?」
ふざけんなよ
里子は、関係ねぇだろ!
復讐に飽きたら棄てるだ?
ふざけた事ぬかしてんじゃねぇよ
「でも、バレちゃったら復讐にならないから、もういいや。里ちゃんは兄貴にあげる」
あのなぁ………
里子は物じゃねぇんだよ
俺は怒りが限界に達していた
俺が悪いのは認める
だが、里子を巻き込む事だけは許せない
いくら、修也でも…
「ふざけんじゃねぇよ!」
俺は右手で、握りこぶしを作ると修也の顔面めがけて思い切り殴っていた……
<修吾side end>
最初のコメントを投稿しよう!