第12章 白い天使に隠された闇(獣男子 (上) 完)

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「修也… 俺が悪かったなら謝る。だが、俺 言ったよな?アイツを裏切るなって」 「あぁ。あの里ちゃんのこと?」 「あぁ。だが、修也は裏切ったんだろ?里子を…」 俺は冷静に言いながらも、心の奥ではフツフツと怒りが込み上げていた。 俺が悪いなら、俺だけに復讐すればいい。 里子を巻き込んだことに、俺は修也に苛立ちを覚えた。 「裏切るもなにも、里ちゃんの事……… 好きでもなんでもないよ?ただ兄貴が好きっぽかったから、俺が先に唾をつけただけ。兄貴の復讐に飽きたら棄てるつもりだったけど?」 ふざけんなよ 里子は、関係ねぇだろ! 復讐に飽きたら棄てるだ? ふざけた事ぬかしてんじゃねぇよ 「でも、バレちゃったら復讐にならないから、もういいや。里ちゃんは兄貴にあげる」 あのなぁ……… 里子は物じゃねぇんだよ 俺は怒りが限界に達していた 俺が悪いのは認める だが、里子を巻き込む事だけは許せない いくら、修也でも… 「ふざけんじゃねぇよ!」 俺は右手で、握りこぶしを作ると修也の顔面めがけて思い切り殴っていた…… <修吾side end>
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