第一章 貴方は誰ですか

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早く着替えるよう促すが、佐渡は面白がって私に裸のまま近付いてくる。 そして、一言 「お前、処女だろ。なっ」 顔を赤くして焦る私に言う。 そう言われた私は更に心臓の動きが加速し足の先から頭の先まで全身、熱くなった。 「そ、そんなこと、貴方に関係ありませんよ。早く着替えて出ていってください。これから、学校があるんです!」 くるりと、佐渡に背を向け手で真っ赤になった顔を隠す。 そんな私を珍しい玩具を見つけたような感覚でいじりだした。 「お前まじで処女なんだ。じゃあ男の裸見るのは初めて?」 あぁ、もう やっぱり警察に連絡しとけばよかった。 もしかしたら、私 このまま… この佐渡という男に食べられてしまうんじゃ…… 以前、恋愛ドラマで 似たようなシーンがあったことを思い出す。 あれは恋人同士だったけれど……… これは、やっぱり事前に断りをしとくべきだ。 事が大きくなる前に…… 「あの、言っておきますけど 私は好きな人としか無理ですから」 そう、私は よく分からない人のモノに、この身体を捧げたくはない。 もっと、心の底から好きになった人に捧げたいのよ。 だから、この身は護らなければ… 「ハハ、おっもしれぇ~。何か色々、勘違いしてるみてぇだから教えとくけど俺は、ちっせぇ胸と処女には興味ない」
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