第一章 貴方は誰ですか

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どこまで、この男は失礼な奴なの! 勝手に部屋に上がり込んで、言いたい放題。 もう、いい。どうなってもいい。 言いたいこと言ってやる。 私はビシッと佐渡に指を指して こう言ってやった。 「出ていかないなら本当に警察に連絡します。不法侵入なので捕まりますよ。私の言い分によっては、未成年強姦罪にもできますけど」と。 佐渡はキョトンとした顔で私を見ると、何も言わず着替え始めた。 よし、よし、今度こそ私の勝利だ ふん、未成年だからって甘く見ないでよね。 私だって、やる時はやるのだ。 --------------------------------------------------- ……そして、ようやく 佐渡という男は、「じゃあね。用事があるから行くわ」そう捨て台詞を残し、やっと部屋を出て行ってくれたんだけれど…… というよりも、佐渡の携帯が鳴り出して それで出て行ったが正しい。 勝利したのか?これは… あまり効いてない気がするのだけど 何か、微妙だけど まぁ助かったからいっか。 これで、変な奴に関わらなくて済むと安心していたが… が…… そう甘くなかった。
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