1.頭を喰い千切られた2体の死体

1/6
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ

1.頭を喰い千切られた2体の死体

目を開けると、そこには、頭を喰い千切られた2体の死体――!!! 私はもうビックリして、声も出なかったわ。 2体の死体を直視することは、恐くてできなかたけど、それらがそうなってから、数日は経ってることは分かった。 私は早く逃げようと思って、ここがどこなのかと、辺りを見回したの。 そしたら、そこは古い木でできた6畳程の小屋だったわ。 何でこんなところにいるのかと考えたけど、全く分からなかった。 「大学1年生の夏休み…。何してたっけ?」って考えて、私は気付いたわ。 記憶がなくなってるってことにね…。 でも床の血を見て、私は頭を誰かに殴られたことを思い出したの。 倒れる瞬間、顔を見たはずなんだけど、残念ながら思い出せなかった。 女性だったとは思うんだけど…。 その後、ゴゴゴゴゴゴ……って、突如、床下から大きな音がしたの。 音を追って、小屋の反対の隅を見ると、そこには、鉄製の銀の窯があって、何とそこから男の人が出て来たの。 それは、うふふ、かわいい系の王子だった! グレーのシャツと黒のズボンのイケメンに、運命を感じたけど、出逢いが恐すぎるから諦めたわ。 「う…、運命の王子?!って、出逢いが恐すぎるわっ!!」ってね。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!