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駅の駐輪場、一つの花瓶
水を失い枯れかけている花に、照りつける太陽が容赦なく花に浴び続けられる。
人はそれに気づかないふりをしたまま、自分の行く道を歩いていく。
そして、僕もその一人。
いつか枯れるのならそれが自然の運命。水をあげたって、いつかは枯れるから。…僕は薄情な自分なのだろうな。手をさしのべないなんて。
僕はその花を横切っていく。あの花のことも少しすれば忘れるんだ。
――――ふと気付き目を開けるとそこには、枯れそうな花と枯れた自分が立っていました。
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