契約

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大きな扉の前で待っていた縁に話しかけられる 「何の話をしているんですか?」 「何でもないぞ、な?」 「そうですよ、ただこの屋敷の説明をしておりました」 「本当ですか?」 「本当だ」 「そういうことにしておきましょう、っとここです、母の部屋です」 ここも大きい扉のなのか、そんなことを思っていたら黒服の一人が扉をノックした 「円様、縁様が」 言葉の途中で扉が開けられた 「縁!」 女の人が縁に向かって激突してきた 「酷い事されてない!?怪我はない!?」 物凄く過保護な感じですね 「あの…お母様…苦しいです」 相当な力で抱きしめているのだろう、縁が苦しそうにしている、その言葉で我に返ったのか、女性は周りを見回して顔を真っ赤にしている 「…一、皆を連れて持ち場に戻りなさい」 「しかし」 「迅速に、口答えもいりません」 「はい」 ごり押しである 「よろしい、縁も由のところに行っていなさい」 「え、でも」 「あの子も会いたがっていましたよ、そちらを優先しなさい、お客様は私がお相手します」 「わかりました、すぐに戻ってきます」 人払いをした後に、こちらを見る 「お見苦しい所をお見せしました、お座りください」 顔が母の顔から、戦士の顔に変わったのを確かに見た
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