始まり いきなり後ろから刺されると痛い

3/6
前へ
/20ページ
次へ
皆様は人生で一度は言いたい言葉はあるだろうか?私はある。 「知らない天井だ」 これだ、まさか言う機会があろうとは…よし満足だ、寝よう 「寝るな」 「zzz」 「わざとらしいです」 「ちっ」 「舌打ち!?」 (なんだこいつ、ノリのいい奴だな) そういう人は良い人だと思う 「ふつうは、ここはどこだ?とか聞くところじゃないの?」 「えー、めんどくさい、眠たい、腹減った、おやすみ」 「起きなさい!」 叫び声を聞きながら眠りにつくのは久しぶりだ、あれ?なんか痛い、そう感じやっと目をひらいた 「やっと起きた…本当は大人でも転がりまわる痛みが発生しているはずなんですけど…」 「この痛みはお前のせいか」 「やっと、話してくれるのですね」 「いや、大丈夫だし寝るわ」 「…永眠しますか?」 「ごめんなさい、はぁ…」 溜息をついて上体を起こす、このときはじめて自分の体の状態と周りの様子を確認した、体と頭には大量の包帯が巻いてあった 「どうやら、世話になったようだな」 「やっとわかっていただけました?私が山に行った時に上から落ちてきてここまで連れて来たんです」 「あぁ…なるほどな…」 そういいながら立ち上がる 「?どこに行かれるのですか?」 「え?帰るんだが?」 「駄目ですよ?」 なにを言っているんだこのお嬢様は 「貴方はもうここから出られませんよ」 怪我を理由に引き留めるのでもなく、ただ出られないと言った、それを無視して歩き出す 「治療をしてくれてありがとう、礼はまた今度させてもらう」 そのまま、特徴的な服を着た女の子を置いて、部屋から出た 「おかえりなさい」 あれ?部屋から出たはずだ、なのになぜ 戻ってきているんだ?
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加