好きでした、今でも好きです。

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 次の対面は、風呂場でシャワーを浴びている時のことだった。 ……おや、やけに熱い視線。 気のせいか、天井付近の角の方から、冷気が漂って来ているように感じる。 あんな場所にいられたら、舐められるもへったくれもない。相手も不覚はとらない心構えとみた。 どうしたらいいのか困惑した俺が無視をしようとすると、 「宗一郎、よくも私を殺したな……」と低い声で恨みごとを呟いている。  誰だよ、宗一郎。 なんとなく俺の先祖っぽいけど、年代の分からない名前だな! 「あの、俺、宗一郎さんじゃないんですけど」 「末代まで祟ってやるぅ……」 「だからですね……」  ぐるりと振り返って誠心誠意話してみようとすると、「きゃあ!」と女の子の悲鳴が上がった。風呂の湯船に何かが落ちる音がし、中腰になった俺が立ち上がると、股間にぶら下がっているアレがユラユラ揺れた。 「か、隠せ! そのような不埒なものを堂々とオナゴに見せるでないわぁ!」  半透明に透けた少女の浴びていた銀の血液が、湯船に黒いシミとなって溶けていく。目元についていた血を擦った彼女の容貌は想像以上の美少女面で、俺は思わず言葉を失った。 どうも口では嫌がっているのに、視線はバッチリ俺の股間に向いている。三拍くらい悩んだ俺が腰を動かしてアピールしてみると、ザブンと彼女は湯船の中に沈んで姿を消した。 うむ、勝利とはどこか虚しいものであるな。
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