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突拍子も無いアルバの説明に、腕の中の少年がギョッとして顔を上げる。そんな黒髪の少年とアルバとをしばし見比べると、椅子に座っていたカリィは立ち上がって二人の元へと近づいてきた。
「……すごい魔力ね。アルバと同じ……いえ、制御や訓練されてなさそうな感じでこれだから、まだまだ伸び代はあるかしら?」
常人はともかく、高レベルの冒険者や魔法使いなら他人の魔力を感じることが出来る。しかしギルド自体にもだが、カリィの部屋にも結界が施されているので、少年の駄々漏れの魔力はまだ他の者には悟られていない筈だ。
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