追想

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「アルバ! あぁ、無事だったのね……っ」 「……おかあさん?」 「ごめんね、少しだけおとなしくしていてね……早く、逃げないと」 「えっ……?」 幾つも外から聞こえてくる悲鳴に、目は覚めたが状況が掴めずベッドから動くことが出来なかった。 そんなアルバの元へ、母が駆けつけてくれた。そして戸惑う息子に靴を履かせて自分のマントでくるむと、そのまま抱き上げて家を飛び出した。
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