追想

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「おかあさん……おかあさんっ」 「アルバ、逃げ……っ!?」 そんな彼の目の前で、グールが捕まえた母の首筋に噛み付いて引きちぎる。 「おか……あっ、ぁああ……っ!?」 瞬間、絶叫したアルバの頭の中が真っ白になる。 次いで炎の渦が、彼を中心にして巻き起こり――アルバに手を伸ばしていたグールを、そして村人達を貪っていたグール達へと放たれ、焼き尽くしたのである。
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